代表からのご挨拶

代表 松多洋一郎令和2年4月1日、世界が新型コロナウィルスによる大騒乱に見舞われる中、BPキャピタル株式会社は産声を上げました。この未曽有の厄難は、本日(令和2年4月15日)時点で尚現在進行形で拡大を続けており、この先どのような結末を迎えるのか、全く先の見通せない状況です。

これまで平穏に過ぎてきた日本経済も、この緊急事態で様相が一変しました。経済活動はぱったり止まり、今は嵐の過ぎ去るのを待つために、国民が息を潜めてステイホーム、外出自粛を呼び掛け合っている異常事態です。

日本経済は、長らく続く少子高齢化と、その結果として2008年に始まった人口減少の影響から、将来に大きな不安を抱えています。地方の過疎化、衰退と東京への一極集中は依然として続いていますが、この先に予想されるのは、人口の東京圏への過度の集中と、それに伴う日本全体の急激な人口減少です。

2100年には日本の人口は5千万人を切るとも推計されており、その人口の急減は急激な高齢化を伴うことから、経済規模の縮小も急加速する懸念があります。高齢化率の上昇は、介護や医療サービスの深刻な不足にも繋がり、東京圏の産業構造がいびつになる恐れがあります。また、大規模災害のリスクは以前より指摘されてきたところですが、図らずも今回のような感染症という見えない敵に対しては、大都会に人口が密集するリスクが露呈した格好となりました。

もはや、東京圏への一極集中を放置していては将来に大きな禍根を残すこととなります。今後は人口の地方への分散や、働き方の抜本的な変革が必須です。私たちはこのような危機意識のもと、東京圏一極集中の是正により人口問題の改善、ひいては日本経済の活力維持を図るという政府の地方創生ビジョンに賛同し、新たに事業を立ち上げました。具体的には中央から地方への人と資金の流れを作るためのパイプとなることを目指しています。

私たちにできることは限られていますが、できることから始め、小さくても着実な歩みを一歩一歩進めて参りたいと考えています。

BPキャピタル株式会社
代表取締役社長
松多洋一郎