2025.8.28オウンドメディア

【投資先紹介】「地域とともに未来を描く」-GOOPASS × BPキャピタルが挑む、投資の新しい形 Vol.2

Vol.2:能登との関わり、震災、そして“共創”へ

BPキャピタルは、地域課題と向き合い挑戦する企業と共に、「投資×地域創生」による新しい地方のかたちを模索しています。

前回は、GOOPASSがどのように地域とつながり、私たちとの出会いに至ったのかをお届けしました。

第2回では、GOOPASSが能登という地域とどのように関わり、そして震災という“想定外の出来事”をどのように感じたのかに迫ります。

・GOOPASS株式会社(https://goopass.co.jp/
・2017年創業(旧社名:カメラブ株式会社)。撮影機材や編集機器、電動バイクなどをサブスクリプションでレンタル可能なプラットフォームを展開。代表取締役 高坂 勲(たかさか いさお)
・BPキャピタルは、のとSDGsファンドを通じて出資(2022年)


<能登との出会い──共創のはじまり>

BPC:高坂さんが最初に能登と接点を持たれたのは、どのような経緯でしたか

高坂(GOOPASS):もともと能登でドローン撮影や観光コンテンツの実験をしていたクリエイターの方がいて、その方とのご縁がはじまりですね。能登は、景観が素晴らしくて、写真映えするんです。それで、星空や海岸線の撮影イベントを企画しようという話が進んでいきました。

BPC:奥能登国際芸術祭のような文化的な土壌もありましたし、私たちBPCとしても「地域のポテンシャルを再発見する」というテーマにぴったりだと感じました。

高坂:当時は「地域の魅力をコンテンツ化して、観光とクリエイターの接点をつくる」という構想を持っていました。実際に、御社のご支援で現地のキーマンにもお会いでき、計画が動き出していた矢先だったんです。


<震災──計画の崩壊と、変化への直面>

BPC:私達も期待を寄せていた計画ですが、大きく揺るがす出来事が起きました。2024年1月の能登半島地震です。

高坂:正直、大変ショックでした。震災としての痛ましさもあるとともに、出資いただいてから現地での準備が進んでいたので、当初描いていた青写真が全部白紙に戻ったような感覚でした。

BPC:それでも現地に足を運ばれていましたね。

高坂:地震で大きな被害を受けた、輪島の朝市を訪れたとき、まだ瓦礫が撤去されていない状態でした。カメラを向けることがためらわれる一方で、「今を目に焼き付けたい」「この状況を伝えたい」とも思ったんです。写真が仕事である自分にとって、それはすごく大きな体験でした。

BPC:「観光」という言葉が不謹慎にさえ聞こえてしまう状況でしたが、それでも「いま現地に行って、何ができるか」を考える姿勢がとても印象的でした。


<復興の道のりに“観光”という視点を>

高坂:現地の方々と話していて気づいたのは、皆さん、必ずしも悲観していないということでした。むしろ、「また来てくれる人がいる」ということが希望になるんですよね。

BPC:「人が来ること自体が価値になる」。観光の本質はそこかもしれません。

高坂:とはいえ、現地のライフラインが整っていない段階では、無理にイベントをやるのは違う。そこも学びでした。段階を踏んで、「訪れることが支援になる」という形を丁寧につくっていく必要があります。


<「ただやる」ではなく「一緒に設計する」>

BPC:現在、能登を舞台にした取り組みは、どこまで進んでいますか

高坂:正直、「これから一緒にやっていこう」というフェーズです。アクセス面の課題、現地での交通手段の確保など、課題は山積しています。でも逆に、そこを一緒に設計できるBPCさんというパートナーがいることが心強いですね。

BPC:BPCとしても、そこに関わることで、投資の価値を再定義できる気がしています。資金だけでなく、信頼関係や場のデザインまでを共につくる──そんな投資がこれからは求められるのだと思います。

高坂:本当にそうですね。一過性の支援ではなく、“持続可能な地域との関係”を築いていく。それがGOOPASSとしても、次のフェーズで目指すところです。


<「持続可能な地域活性」へ向けて>

BPC:GOOPASSさんは今、単発のイベントを超えて、地域で自走できる仕組みづくりに注力されていますよね。

高坂:はい。次回はそのあたりの具体的な構想──旅行商品、インバウンド、高単価体験、教育との連携──について、じっくりお話させていただければと思います。

<Vol.3「持続可能な地域の活性化に向けて」へ続く>

取材協力
・高坂 勲(たかさか いさお) GOOPASS株式会社 代表取締役
・1983年、神奈川県生まれ。新卒で大手通信会社に入社後、医療IT系スタートアップの創業初期に参画。その後、長年の趣味だったカメラの可能性に着目。自身が考案したサービスが某アクセラレータプログラムでファイナリストに選出されたことを機に独立を決意。
・2017年4月10日(“フォトの日”)にカメラブ株式会社(現GOOPASS株式会社)を設立し、代表取締役に就任。カメラ機材のサブスクリプションサービスを通じて、誰もが表現と発見のきっかけを得られる社会の実現を目指している。

構成・文責:BPキャピタル オウンドメディア
・関連情報:BPキャピタル支援企業(https://bpcapital.co.jp/portfolio/

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